動作コントロール Oコマンドの後に記述することで、そのオブジェクトフィールドに何らかの動作、エフェクトを加えることが出来ます。動作コントロールは複数組み合わせられる場合があります。 注意 Wsコマンドは現存のMA2では使えないコマンドですが、一応将来の拡張用(MA3でサポート済?)に作りました。
表示パラメタ変更 【記号】P 【引数】(prmID=値)+ 【解説】Parameter Overrideの略。対象となるオブジェクトフィールドの表示パラメタを設定します。指定の方法はDP環境と同様。 【例】
P10=700,14=070 文字色を赤、文字背景色を緑に変更する記述です。変更値は次に表示されるオブジェクトフィールドに反映されません。Pコマンドで指定がない場合、そのオブジェクトフィールドでの表示パラメタにはDP環境の初期設定値が有効になります。そして、DP環境でも設定がされてない場合は、SMMLで定義された環境値が適用されます。 文字色変更 【記号】WT 【引数】期限 【解説】Wipe Timingの略。指定期限(音長式で記述)を越えたら文字色を変更します。このコントロールが使用可能な対象オブジェクトは文字、文字ブロックのみです。 【例】
O0[1:SMML] G[ O0,1,0,0 WT1*4 ] 文字色変更 【記号】WS 【引数】タイミングデータ列 【解説】Wipe Sequenceの略。文字色を1文字ずつ順に変更していきます。MA2不可。
スクロール 【記号】S 【引数】種類, 折返し, サイズ, 速度 【解説】Scrollの略。オブジェクト内容を画面上でスクロールさせます。JR車内の電光掲示板みたいなものです。速度は自然数で、折返しは0〜3で指定します。表示領域サイズは横スクロールなら横幅、縦スクロールなら縦幅を指定します。種類はスクロールタイプ(x/y)とスクロール方向(+/-)をセットで記述します。MA2ではy[+-]は使えません。
x+ : 右から左へ x- : 左から右へ y+ : 下から上へ y- : 上から下へ 【例】下の例では、オブジェクトを右から左に、折返し有り、速度40でスクロールさせます。表示サイズは横200です。(大きめ) Sx+,3,200,40 移動 【記号】M 【引数】(x,y,時間)+ 【解説】Moveの略。オブジェクトを座標(x,y)に移動させます。引数は、(x,y,時間)のセットで連続して記述します。移動にかかる時間は自然数で指定します。 【例】現在位置から→(0,0)→(6,6)へと移動させる例です。各座標移動間の標準座標系に設定しなおすと使いやすいですね。
C0,0 M0,0,010 6,6,05
点滅 【記号】B 【引数】表示時間, 消去時間, 回数 【解説】Blinkの略。表示ON/OFF一定周期で表示オブジェクトを点滅させます。回数は自然数で指定しますが、0を指定した場合のみオブジェクト表示期間中点滅を繰り返します。また、回数は表示ON/OFF状態の遷移回数なので、実際は表示ON,OFF,ON,OFF…とした回数の事になります。これで、最終的に表示ONで点滅終了するか、OFFで終了するかを決められます。 【例】下の例では2秒間表示ON、1秒間表示OFFで点滅を繰り返します。
B020,010,0 色反転 【記号】N 【引数】Bコマンドと同じ 【解説】Negativeの略。表示オブジェクト全体の色を反転させます(背景色と文字色が逆になる)。動作原理はBコマンドと同様。 【例】省略
表示領域エフェクト 【記号】E 【引数】エフェクトタイプ(開始,終了), 時間(開始,表示中,終了) 【解説】Effectの略。オブジェクトフィールドをどのように表示していき、消去していくかを以下の12種類のエフェクトタイプの中から指定します。開始はFill-in中の時間、終了はFill-out中の時間です。(音長式で記述)各タイプごとのサンプルを見て確認してください。
0:なし 1:左→右 2:右→左 3:左←中→右 4:上→下 5:下→上 6:上←中→下 7:左上→右下 8:左下→右上 9:右上→左下 10:右下→左上 11:中央→各角 これらは開始エフェクトタイプです。終了エフェクトタイプは同じ数字なら逆の動作をします。 【例】 O0[3:80,50,007] G[ O0,1*3,64,64 E3,3,1,1,1 ] 上のサンプルファイルで開始が左←中→右で、終了が左→中←右、のものを生成する記述です。オブジェクトとしては矩形領域を使用しており、表示にかかる時間、表示中の時間、表示終了までの時間は1(全音符)となっています。 |