基礎講座1 SMML3はMIDIを意識してMML文法を設計したので、多くの専門用語を必要とします。なので、まずは基礎的な用語から勉強していくことにしましょう。かーなり大変ですが頑張ってください! メッセージ 着メロファイルは、「ある音階をこれだけの時間鳴らせ」というメッセージが羅列された構造となっています。これをMA3に順に送りこむことで曲を演奏する事が出来ます。この「ある音階」をノートナンバーといい、このメッセージのことをノートメッセージといいます。Noteは音符って意味です。MA3では、O-1C〜O9G(オクターブ-1のドからオクターブ9のソ) の計128音がノートナンバー0〜127に対応しています。また、メッセージにはノートメッセージの他に、プログラムチェンジ、コントロールチェンジ、ピッチベンドなどもありますが、これらに関しては基礎講座2を参照してください。
音色マップ MA2では、音色データは着メロファイルの中に内蔵されていましたが、MA3では、ノーマル音色128種、ドラム音色128種(注1)の計256種の音色データを格納するための音色マップ(Instrument Map)をMA3自身が内蔵しています。そして、この音色マップから音色データを選択し、各チャネルにアサインする(割り当てる)ことで発音する事が出来ます。ここでいう音色データとは以下の3つの種類が挙げられます。
FM2OP音色 FM4OP音色 WT音色 FM音色は、OP単位で波を作り出すためのパラメタがデータとして格納されており、WT音色は、登録されている基本Wave波形を変形させるためのパラメタが格納されています。プリセットでは、ノーマル音色は全てFM音色、ドラム音色はバスドラやスネアなどがWTですが、それ以外は全てFMです。ちなみに、WT音色の基本Wave波形は、音色マップとは別領域に保存されており、プリセットではスネア、バスドラなどの7波形が登録されています。例えば、スネアL,M,Hは、この基本Wave波形のスネアのピッチを変えたものであり、結局実体は一緒です。どのwave波形をどのピッチでどんな風に再生するか、といった情報がWT音色のデータの場合、音色マップに格納されているわけです。 ここで注意したいのは、ノーマル音色とドラム音色の決定的な違いです。音色設定でノーマル音色を選択した場合、前述のノートナンバー0〜127を使ってドレミファソレシド〜と再生できますが、ドラム音色は特定の音階でしか鳴らす事が出来ません。ドラム音色ID=128〜255は、ノートナンバー0〜127に割り当てられています。例えばスネアM(ID=166)で発音するには、ノートナンバー38(=166-128)をノートメッセージとして送らなければなりません。ケータイ電話内蔵の着メロ作成システムではそこんとこは、自動計算されているのでユーザは特に意識する必要はありませんが、SMML3では意識する必要があります。 ※オリジナル音色を使うにはこの音色マップをいじらなければなりませんが、ここでの紹介は省略します。 (注1)実際は152〜212(SeqClick H〜Belltree)になります。 チャンネル MA3は40和音同時発音を実現できますが、一方着メロファイルの構造はというと、16このチャネル(channel)と呼ばれる発音領域から構成されているため、実際は40種類の音色を同時に使う、ということはできません。各チャネルに1音色をアサインすることで発音します。このチャネルという概念はMA2のトラックという概念とは少し異なります。MA2では、ピアノ音色で同時に「ドミソ」と発音する時、トラック1はピアノでド、トラック2はピアノでミ、トラック3はピアノでソという具合にトラックごとにノートメッセージを設定しなければなりませんでした。さらに、ボリューム設定なども各トラック単位で行う必要があったのでファイルサイズの消費効率が悪くなる傾向がありました。しかしMA3では、チャンネル1にピアノを割り当て、あとはド、ミ、ソというノートメッセージをチャンネル1に設定すれば和音として発音する事が出来ます。そして、チャンネル単位でコントロールチェンジやピッチベンドを行うので無駄な消費が少なく済みます。しかし、このチャネルを使いこなすためには同時発音数という制約を考えなければなりません。
同時発音数 MA3には64個のオペレータ(OP)が存在します。つまり、4OP音色を使えば16和音、2OP音色なら32和音が同時発音数限界ということになります。さて、ここでチャネルの概念を思い出してみましょう。チャネルは16ありますが、1チャネルで同時に複数のノートメッセージ(ノートナンバー)を発音できるわけですから、全16チャネルの同時発音数が同時発音数上限を超えないようにMMLを組まないとエラーになってしまいます。逆にいえば、同時発音数上限を超えない限り、MA3システムは空いているボイススロット(発音できるオペレータ組のこと)を自動的に選択してノートメッセージを割り当て発音することができます。この処理機構をDVA(Dynamic Voice Allcation)といいます。ちなみに、2OP/32和音を選択した時は、チャンネルが16しかないので32種類の音色で同時発音する事は出来ません。
復習 ここで出てきた重要用語を復習してください。
ノートメッセージ、ノートナンバー、音色マップ、チャネル、FM音色、WT音色、ノーマル音色(ピアノ〜ガンショット)、ドラム音色(SeqClick H〜Belltree) 基礎講座2
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